第090回「直観像のタイプ①」①/3
前回の記事(→第089回「直観像記憶」)に引き続き、
直観像記憶について漫画を作成してみました。
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視覚型直観像記憶の有名人は
「葛飾北斎」という諸説があります。
代表作として有名な「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」
の波頭表現は、今でこそ写真や映像で捉えられ
確認する事ができるものですが、普通の人の肉眼では
捉え留める事ができないものです。北斎に
直観像記憶が備わっていた事により、波頭を正確に
捉えた写実画を表現する事ができ、西洋美術に感化
され取り入れた事で、「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」
が完成し、後世に多大な影響を与える作品となりました。
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ルービックキューブができる人は直観像である事を
言い切れるわけではなく、ルービックキューブの攻略
サイトで見て頂ければ分かりますが、面の位置と動かし方を
記憶していれば、効率よく面を揃える事ができます。
目隠しでルービックキューブの面を揃える事ができる
方は、ほぼ確実に視覚型直観像を備えていると思われます。
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他には、○○○○年○月○日を言えば、何曜日か
分かる人は暗算で答える人が多いと思いますが、
直観像の場合「カレンダー」自体が頭に入っており、
それを引き出す事ができ、1988年(米)公開「レインマン」の
モデルになったキム・ピーク氏も「カレンダー」自体
を頭に入れています。
レインマンを観た事ある人はご存知かと思いますが、
ダスティン・ホフマン演じる自閉症のレイモンドには、
超越した力が備わっており、その能力に気が付いた
トム・クルーズ演じる弟チャーリーが
その能力を利用して金儲けしようと企みます・・とまあ、
レイモンドは「サヴァン症候群」と呼ばれる症状で、
モデルとなったキム・ピーク氏は超越した
記憶能力(直観像記憶)を発揮しています。
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「直観像」は前回、前々回の記事の記事で触れましたが
算盤だけを写真のように浮かべ、頭の中で珠をはじいたり
将棋盤だけを写真のように浮かべ、頭の中で
駒を動かしてみたり・・ルービックキューブだけを
写真のように浮かべ、頭の中で色を揃えてみたり・・
特定の物だけを頭の中(右脳)で浮かべ、
その鮮明像を自らの意思で操作する事
ができる能力を指し、現実の算盤をみて
記憶できたり、現実の将棋をみて記憶できる
限定の「直観像記憶」も可能ですが・・
他の対象物まで写真、映像として記憶できるかは
直観像を身に付けている人それぞれかと
思われます。
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