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2009年6月27日 (土)

第090回「直観像のタイプ①」①/3

090

前回の記事(→第089回「直観像記憶」)に引き続き、

直観像記憶について漫画を作成してみました。

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視覚型直観像記憶の有名人は

「葛飾北斎」という諸説があります。

代表作として有名な「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」

の波頭表現は、今でこそ写真や映像で捉えられ

確認する事ができるものですが、普通の人の肉眼では

捉え留める事ができないものです。北斎に

直観像記憶が備わっていた事により、波頭を正確に

捉えた写実画を表現する事ができ、西洋美術に感化

され取り入れた事で、「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」

が完成し、後世に多大な影響を与える作品となりました。

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ルービックキューブができる人は直観像である事を

言い切れるわけではなく、ルービックキューブの攻略

サイトで見て頂ければ分かりますが、面の位置と動かし方を

記憶していれば、効率よく面を揃える事ができます。

目隠しでルービックキューブの面を揃える事ができる

方は、ほぼ確実に視覚型直観像を備えていると思われます。

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他には、○○○○年○月○日を言えば、何曜日か

分かる人は暗算で答える人が多いと思いますが、

直観像の場合「カレンダー」自体が頭に入っており、

それを引き出す事ができ、1988年(米)公開「レインマン」の

モデルになったキム・ピーク氏も「カレンダー」自体

を頭に入れています。

レインマンを観た事ある人はご存知かと思いますが、

ダスティン・ホフマン演じる自閉症のレイモンドには、

超越した力が備わっており、その能力に気が付いた

トム・クルーズ演じる弟チャーリーが

その能力を利用して金儲けしようと企みます・・とまあ、

レイモンドは「サヴァン症候群」と呼ばれる症状で、

モデルとなったキム・ピーク氏は超越した

記憶能力(直観像記憶)を発揮しています。

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「直観像」は前回、前々回の記事の記事で触れましたが

算盤だけを写真のように浮かべ、頭の中で珠をはじいたり

将棋盤だけを写真のように浮かべ、頭の中で

駒を動かしてみたり・・ルービックキューブだけを

写真のように浮かべ、頭の中で色を揃えてみたり・・

特定の物だけを頭の中(右脳)で浮かべ、

その鮮明像自らの意思で操作する事

ができる能力を指し、現実の算盤をみて

記憶できたり、現実の将棋をみて記憶できる

限定の「直観像記憶」も可能ですが・・

他の対象物まで写真、映像として記憶できるかは

直観像を身に付けている人それぞれかと

思われます。

【前回】→第089回「直観像記憶」

【次回】→第091回「直観像のタイプ②」 

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