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2009年6月23日 (火)

2009年6月23日 (火)

第019回「労災」

0191

労災=労働災害=「労働者災害補償保険」

厚生年金や健康保険を加入していない会社があっても

労災保険/労災にだけは加入している会社は多く・・

従業員を雇うなら加入している事を労働基準監督署が

厳しく指導する様です。

個人経営者の方は、労災の代わりとして

あんしん財団に加入してみるのはいかがでしょうか?

あんしん財団について→【簡易説明版】【HP】

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

あと、ソーシャルワーカーさんに

「セカンド・オピニオンは希望されますか?」と訊ねられました。

主治医(執刀医)の先生にはとても感謝しているし、

説明にも納得しているので希望しませんでした。

セカンド・オピニオンって患者の方から申し出るものかと

思っていたので、病院側の方から聞かれるとは

思いませんでした。先生に感謝、ソーシャルワーカー

さんもマメな方で、色々気にかけて

頂いてたので、とても感謝してます。

【追記】2011.9.21

メールにて、漫画に

医療ソーシャルワーカー=介護福祉士と記述し、

それは社会福祉士ではないでしょうか?というご指摘を頂きまして

訂正致しました。(;´▽`A放置気味なブログでありますが、

見ている方がいらっしゃるのは本当に幸いです。

ご指摘を頂いたのはPT(理学療法士)の方ですが、

このブログを立ち上げてから、理学療法士、作業療法士の方

からのメールを頂きます。内心、ビクビクしてます(笑)

情報が古くなっているとは思いますが、参考になれば幸いです。

【前回】→第018回「目覚める」

【次回】→第020回「調べましょう」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第20回目「調べましょう」

020_2

腺様嚢胞癌(せんようのうほうがん)

という名前の癌でした。あご下に元々

腫瘍がある事は18歳の頃から気が

付いていたので、ずっと良性だったのが、

あるキッカケで悪性になってしまい、

弟が倒れた事を機に摘出し、癌だった事

ビックリでした。母も乳がんを患い、

20年以上経っているので、初期であれば

恐れる事はないなと、早期発見の大切さ

しみじみ感じるのでした。

この続きはネームでは出来上がって

いるものの、107本の内に含まれて

おらず仕上げてもいない状態です・・・

【維持期編】終了後に描こうかな・・・?と

かなり遠い先の公開になりそうです(;´д`)

【前回】→第019回「労災」

【次回】→第021回「早期リハビリ」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第021回「早期リハビリ」

021

タイミングがいいというのか・・NHKスペシャル「闘うリハビリ」

弟が倒れた頃に放送され、リハビリの大切さを学びました。

感覚的にはリハビリをすれば身体が動く様になるという

知識があっても、具体的にどういう事で身体の機能が

回復していくかを学ぶ事ができ、有難かったです。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

NHKさん、「闘うリハビリ」「闘うリハビリⅡ

復活した“脳の力”~テイラー博士からのメッセージ~

(↑この放送もかなり参考にさせて頂きました。)を

DVD化の検討して頂けないでしょうか・・?

半身マヒが残っている方で、観た事がない

存在を知らない人も多くいるかと思うので・・・。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

私のお祖父ちゃんが脳出血を発症した時は50代でした。

当時(1990年ごろ?)「早期リハビリ」という概念は

定まってなく、当時は重病人を動かすと危ないと

いう考えが多い中、救命(救急ではなく)搬送(救命

じゃないと受け入れてもらえない病院だとか)

された病院が関西ではかなり有名な病院で、この

当時ですでに、早期リハビリを取り入れられていた

記憶がある事を母が述べていました。しかし、

お祖父ちゃんは、それを「苛められている」と捉え、

(発症して間もなく、身体を動かしたりしていたので)

転院を母に告げ、母も無知だった(自分で言って

ました)お祖父ちゃんの言葉を鵜呑みにし、

【→お祖父ちゃんについて第043回「性格の変化」

転院を病院に申し出ましたが、婦長さんが凄く

反対したそうです。お祖父ちゃんを信じていたので

結局意志は曲げず、転院する事が決定した時、

婦長さんは大変残念がっていました。その後、

転院してからは転院先の病院でマッサージを

し続けて頂いたおかげで一本杖で歩けるまでに

回復してました。早期リハビリのおかげで筋力が

低下せずに済んだのかもしれませんね。

【前回】→第020回「調べましょう」

【次回】→第022回「マヒとは」

<カテゴリ>→ リハビリ①リハビリ②

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第022回「マヒとは」

022

脳の働きについてまとめてみました。

弟の場合、右脳(右半球)損傷なので、

肉体機能は、左半身マヒとなり

精神機能は、

「直感 空間 感性 感情 芸術 音楽」

などに影響が表れます。

左脳(左半球)を損傷すると

肉体機能は、右半身マヒとなり、

精神機能

「理論 平面 科学 論理 理性 言葉」

などに影響が表れます。

脳の損傷部によって障害のあらわれ方は違います。

脳機能については次回にて。

【前回】→第021回「早期リハビリ」

【次回】→第023回「脳とリハビリ」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第023回「脳とリハビリ」

023

(前回の続き)

脳細胞が壊死部位によって、障害のあらわれ方は違います。

前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉、小脳と分けましたが

簡略して書いてます。詳しく分けると・・

023

①前頭連合野・・思考、計画、判断、

                      自己判断、抑制

②ブローカ野 ・・言語(書く、話す)

③運動野・・随意運動の統制

④体性感覚野・・触覚、痛覚、深部感覚の知覚

⑤頭頂連合野・・感覚情報の統合

⑥聴覚野・・聴覚情報の知覚

⑦ウェルニッケ野・・言語の理解(読む、聴く)

⑧側頭連合野・・視覚、聴覚の知覚。

                        認識(扁桃核)、記憶(海馬)

⑨視覚野・・視覚情報の知覚

脳の絵を立体的に描けばもう少し部位が分かりやすい

かもしれません(;´Д`)左脳側(左半球)から見た絵です。

右脳(右半球)からだと、また障害のあらわれ方が違います。

右脳側から見ても、上図に描かれた部位の位置と

同じですが(言語機能は除く)「記憶」というものでも

右脳と左脳の役割は全く違います。

脳についてちまちま描いているので

↓参考になれば幸いです。

 脳のしくみ  脳のしくみ①

  脳のしくみ②、 脳のしくみ③、 脳のしくみ④

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

母は左半身マヒの祖父を見てきた事もあり

15年以上前の知識で、肉体が動かない事を

私に説明してきた時、すごくケンカしました。(苦笑)

「闘うリハビリ」の放送を観せたおかげで、

理解して頂きました。

衝突はするものの親という存在は

本当にありがたいもので早く

恩返しをしたいものです。

【前回】→第022回「マヒとは」

【次回】→第024回「流動食」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第024回目「流動食」

024

マヒってこういう面でも

現れてくるんだなぁと思いました。

【前回】→第023回「脳とリハビリ」

【次回】→第025回「吸引」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第025回「吸引」

025

煙草吸っている人の痰はひと目みたら分かるようです。

しかしまあ、吸引器がホント大きいです。

【前回】→第024回「流動食」

【次回】→第026回「『左』半身マヒ①」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第026回「『左』半身マヒ①」①/2

026

3コマ目の出来事を目の当たりにし、

これが左(半側)空間無視なのかと

実感するのでした。<半側身体失認>とは、

マヒ側の半身を認識していない状態です。

つまり、機能している右半身が全身の感覚という脳が

誤認識した状態で、マヒをしている半身は自分の身体と

認識していないので、この頃は半身がマヒしていると

いう感覚はないです。

その上、半側空間無視と半側を認識していない

状態なので、3コマ目の様な事になりました。

弟からすると、何故か「手」だけが自分の

右二の腕に触れているのか?誰かの腕だけの

感触はあるけど、左側には誰もいない

・・と、とても不可思議な感覚だったかと思われます。

空間認知は左脳右脳共に存在していますが

空間認知の殆どが右脳に局在しているというのが

定説化しているので障害としては、右脳側を損傷

すると半側空間無視などが表われ易いです。

同名半盲について↓

第078回「メガネ①」第081回「メガネ④」

【前回】→第025回「吸引」

【次回】→第027回「『左』半身マヒ②」

<カテゴリ>→ OT(作業療法)リハビリ②

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第027回「『左』半身マヒ②」②/2

027_2

「失語症」については、右利きで左脳損傷

時、右半身マヒの方に表れる症状です。

左半身マヒの人でも「交叉性失語」といい、

純粋な右利きでも失語症が見られる事があります。

交叉性失語の場合、回復しやすいのが特徴ですが

弟にそれが当てはまるのかは、よく分かりません。

失語症を発症するのは、脳に存在する

言語中枢が関係している為ですが、

言語中枢については→【第046回「吃音症②」】

にて詳しく説明しています。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

前回の記事にて、右脳は空間認知機能が

局在している為、右脳損傷時の特徴として、

半側空間無視が表われ、

左脳は言語認知機能が局在している為、

左脳損傷時の特徴として、失語症(失読症)などが表われます。

ちなみに言語中枢(左脳)が活性化している時、

空間認知機能(左脳)は言語中枢と常に繋がっている関係

なので、活性化し易く、言葉を発しようとすれば、空間認知

機能にも強い刺激を与えている為、右脳損傷時よりは

空間認知ができるという事かもしれません。

【前回】→第026回「『左』半身マヒ①」

【次回】→第028回「リハビリの先生」

<カテゴリ>→ST(言語療法)リハビリ②

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第028回「リハビリの先生」

028

身体機能の回復の為

PT→理学療法士、

OT→作業療法士、

ST→言語聴覚士(言語療法士)

の先生方に指導して頂きながら、

リハビリに取り組んでいきます。

本当、お世話になります。

<追記>

仕事を辞めて、バイトを転々としていると偶然に

OTを目指して、学校へ通いながらバイトをしている子と、

就職が決まっており、その間にバイトをしていたOTの子

に出会いましたが、二人共、精神科の方でした

精神科作業療法リハビリは脳卒中の患者さんに対し、

主体として行わないと思われます。精神科のOTさんでも

腕のアプローチは勉強している様で、ちまっと教えて

頂いたりしました。

【前回】→第027回「『左』半身マヒ②」

【次回】→第029回「嚥下測定」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第029回「嚥下測定」

029

脳梗塞を発症してから、栄養は流動食を

胃に直接摂取していたものの、ずーーっと

水分を摂取できず、歯や口の中がカラカラ

だったので、良かったなぁと思いながら、

この時の様子を見てました。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

脳卒中の患者さんの多くが高齢者の方なので、

誤嚥性肺炎を引き起こすと死亡するケースもあり

かなり慎重に水分摂取を診合わせられます。

日本人の死亡原因・三大疾病で挙げられる

「悪性新生物(ガン)・心疾患(心筋梗塞)・

脳血管疾患(脳卒中)」上位3つの次に

あたる第4位が「肺炎」なので軽く

みてはいけません。

STの先生にとっては一番神経を遣う時期かもしれませんね。

―――――――――――――――――――――――――――――

嚥下障害のリハビリについては、リハビリというよりは

予防ですが・・・アゴ下を意識して伸ばし、

首を回していく事で、

刺激を与えると良いみたいです。

追記です:弟は嚥下については順調に回復して

いった方なので、口のリハビリといえば、

のどのアイスマッサージぐらいでしたが、

(氷水で浸した綿棒で口内を刺激し、

嚥下を促すマッサージです)

こちらのHPが参考になるかと思います

【のどのアイスマッサージ】

嚥下障害が長期間ある方は「嚥下体操」を

やるみたいです。こちらのHPを参考に食事前

などに動かし難いのなら、ご家族の方が介助を

しながら行ってみる嚥下しやすくなります。

こちらをクリック→【嚥下体操】

【前回】→第028回「リハビリの先生」

【次回】→第030回「食事」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第030回「食事」

030

脳神経外科病棟にて、脳神経外科の患者さんが

集まる食堂(デイルーム)で年齢層を観察していましたが・・

20代は弟一人。30代は女性の方が一人。

共に減圧開頭術を受け、髪を剃っていました。

40代の方は見当たらず、50代の方は男女二人。

お二人は急性期治療で早期で血栓を開通

できたのか、両手を両足を動かし、食事を

食べていました。脳神経外科なんで

一番発症率の高い脳梗塞が多いとはいえ

脳内出血、くも膜下出血か分かりませんが・・

大きな障害を残さず、助かっている方も存在

しています。あとは60代以上の高齢者の

方々が9割です。50代の男女の方以外の人が、

片側にマヒが残っており、マヒの状態が強い方は、

看護士さんやヘルパーさんに食事介護を

受けられてました。70~80歳ぐらいの女性

の方が減圧開頭術の痕があり、その方以外は

高齢者の方で減圧開頭術を受ける事は殆ど

ないんだな~と弟の見守りをしつつ、

周囲の観察ばかりしてました。

――――――――――――――――――――――――――――――――

食事中の見守りについては、スプーンとお箸が

あれば自分で口に運ぶ事できたので、介助は

しませんでした。

(お箸やスプーンを使う事もリハビリになるので)

左側に置かれている食事を見落とした時や

左の口元のおかずやゴハン粒が付いていた時の指摘、

トロミ剤を混ぜたお茶を作ったりなどをしてました。

【前回】→第029回「嚥下測定」

【次回】→第031回「刺激」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第031回「刺激」

031

肉体的にも精神的にも

刺激を与えると脳は必ず

反応してくれるという事です。

【前回】→第030回「食事」

【次回】→第032回「触ってみる」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第032回「触ってみる」

032

【前回】→第031回「刺激」

【次回】→第033回「しびれ①」

<カテゴリ>→神経細胞②

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第033回「しびれ①」①/2

033

しびれについて、正座を例に挙げ、

何故、足がしびれるかを描いてみました~。

【前回】→第032回「触ってみる」

【次回】→第034回「しびれ②」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第034回「しびれ②」②/2

034

「中枢性疼痛」は少しでも触れられると痛くて仕方なく・・・

リハビリの指導をするにも、身体に触れる事が難しい為、

リハビリに遅れが生じてしまいます・・

中枢性疼痛は、視床痛(視床梗塞、視床出血)

、脳卒中(脳梗塞、脳出血)、脳幹病変などが

原因で発症します。

例えば夏場で扇風機やクーラーの風が

身体に当たるだけでも痛いという方もいます。

脳卒中を発症し、末梢性疼痛の痛みを

知っている人は中枢性疼痛がどれだけ

辛いかは理解、共感しているかと思います。

(中枢性は末梢性の痛みの数倍以上あるかと思われます)

こちらのHP↓がかなり参考になるかと思います。

【脊髄損傷後の中枢性の神経因性疼痛】

奥様が中枢性疼痛に苦しみ、その痛み

苦しみを周囲への理解を

深めさせたい為に作成されたHPです。

脊髄損傷による中枢性疼痛の場合、全身に表われます。

上記で挙げた(脳疾患)原因による

中枢性疼痛の場合は半身です。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

疼痛の痛みを知らない人にとってこの痛みはどの様な事か

あまり理解されていない現状(発症頻度が低い事もあり)で、

その為、中枢性疼痛の患者さんに対する接し方、

介護、介助なども定まっておらず、現場(救急病院)の方

は手探りで行っている現状かと思われます。

(中枢性疼痛という言葉自体知らない方もいるかもしれません)

リハビリ病院の場合、感覚障害の判定が

あるので、分かっているかと思いますが・・

(先生、看護士、PT、OT、STの連携ができていれば・・)

今現在中枢性疼痛の決定的な治療法は確立してません。

中枢性疼痛に対する対応→【PDF形式】

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

あと考えられる治療法は再生医療でしょうか・・・?

(中枢性疼痛による再生医療確立はしてません。

これは私見ですので、参考程度に留めて下さい)

再生医療について→再生医療

【前回】→第033回「しびれ①」

【次回】→第035回「神経細胞①」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第035回「神経細胞①」①/2

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少々専門的な話になってきました。

高校生物で学ぶ事ですが、復習という

感覚で見ていただければ・・・と思います。

シナプスについてですが、2コマ目に描かれた

シナプス前細胞シナプス後細胞

神経伝達物質(ホルモン物質)や

電気信号などを放出している

空間(シナプス間隙[かんげき])と

名前は分けていますが・・・

前細胞、後細胞に挟まれてできた

空間部分[シナプス間隙]の

3つを合わせてシナプス

と総称しています。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

脳神経細胞の数は約1000億

グリア細胞は約10倍ぐらいの

数で成り立っています。

神経細胞と脳は切る事ができない

関係なので、今後も引用する事が

多い単語です。

【前回】→第034回「しびれ②」

【次回】→第036回「神経細胞②」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第036回「神経細胞②」②/2

036

少年の話→第023回目「脳とリハビリ」

2009年12月28日追記

本日のネットニュースにて、こちらの記事を転載します。

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<大脳新皮質>

成体でも新たな神経細胞 日本の研究班発見

思考など高度な機能を担う脳の「大脳新皮質」で、

成体でも神経細胞が新たに作られることを、

藤田保健衛生大、京都大、東京農工大などの

研究チームがラットで見つけた。

成熟した個体では脳の神経細胞が増える

ことはないと長い間信じられ、論争が続いていた。

米科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス」

(電子版)に27日、掲載された。 近年、記憶に

関連する海馬や嗅(きゅう)覚(かく)を

つかさどる部位で神経細胞の新生が

確かめられたが、哺乳(ほにゅう)類などの

高等動物ほど発達している大脳新皮質に

ついては明確な報告がなかった。

 藤田保健衛生大の大平耕司助教

(神経科学)らは、人間の30~40歳にあたる

生後6カ月のラットの大脳新皮質で、一番外側

の第1層に、分裂能力を示す

たんぱく質が発現した細胞を見つけた。

頸(けい)動脈を圧迫して脳への血流を

一時的に少なくしたところ、この細胞が

約1・5倍に増え、新しい細胞ができた。

 新しい細胞は、形状から神経細胞と確認。

第1層から最深部の第6層まで

7~10日かけて移動する様子が観察できた。

このラットを新しい環境に置いて活動させた

ところ、新しい細胞が活発に働いている

ことも確かめた。

 これらのことから、成体ラットの大脳新皮質

には、やがて神経細胞になる「前駆細胞」が

存在し、神経細胞が危機にさらされると

神経細胞が生み出されて働くと結論付けた。

チームは、ヒトでも同様の仕組みがあると

推測している。

 神経細胞は興奮性と抑制性の両方が

バランスよく働いているが、この新しい

神経細胞は抑制性だった。大平助教は

「薬などで前駆細胞の働きを制御して抑制性

の神経細胞を作り出すことで、興奮性の

神経細胞が過剰に働くてんかんや、一部の

統合失調症の新たな治療法が見つかる

かもしれない」と話す。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

神経細胞について、中枢神経の細胞は

一度壊死すると新生される事はないと

いうのが定説でしたが、大平助教授の

研究チームによって大脳新皮質にやがて

神経細胞になる前駆細胞が確認され、

危機にさらされると、神経細胞が新生され、

活動すると結論付けられました。

つまり、脳卒中で脳細胞が壊死し、

身体機能の回復をする仕組みは

脳の可塑性によって、神経細胞が

正常な脳細胞に繋がっていき、失われた

機能を補うという考え方でしたが、

今回の研究結果により、中枢神経が損傷しても、

神経細胞が新生する事で身体機能の

自己修復がされるという事です。

今後は前駆細胞のコントロールをする事で、

神経細胞を作り出す研究が発展

すると脳卒中、脊髄損傷など、

新たな治療法が期待されます。

【前回】→第035回「神経細胞①」

【次回】→第037回「再生医療①」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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