第160回「ゲームでリハビリ」
個室の利点は周囲に気を遣う事なく落ち着ける事です。
ゲームをしようと思えばリハビリの時間以外ならゲーム
ができます。ゲームも脳に刺激与えます。しかし、
その「ゲーム」のルールを把握し、惰性で行う様になると、
前頭前野が全く働かなくなります。
これは、将棋や囲碁でも同じ事で、将棋棋士の羽生善治
さんは、対局前、詰め将棋を頭の準備体操として習慣化
しています。
詰め将棋をしている時の脳波は思考を司る
前頭前野は全く活動してなく、
大脳基底核尾状核が活発に働いてます。
(将棋をする人が必ずというわけでなく
羽生さん(プロ棋士)の場合です)
大脳基底核尾状核とは、行動の習慣化を司る
部位で、パソコンのキーボードを
見ずに文字が打てる様になるのも、
大脳基底核尾状核が働き、行動を高速化
させています。
第067回「右脳の『直感』②」で追記していますが、
大脳基底核尾状核が働く事で瞬時に既存の読みを
省略化ができ、短い時間で幅広い手筋を読む事が
できる為、意外な手が生まれる可能性が高いです。
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つまり、同じゲームをずっと行っていると前頭前野が
働かないのは当然で、大脳基底核尾状核が活発に
働いていると思われます。別のゲームをする事は、
新しい事なので、前頭前野が働きます。
そして大脳基底核尾状核に習慣化のストックがされて
いるほど、似た状況に出会った時、思考せずとも
瞬時に行える様になり、思考の省略化される事で、
省略分の時間獲得で、新しい思考を付加し易くなり、
直感が生み出され易い、脳(神経細胞)ネットワーク
が築かれます。
―――――――――――――――――――――――――
たかがゲームですが、脳トレや勉強系、
マナーなどのゲームを反復してずっと行うと・・・
大脳基底核尾状核が働く程、習慣付いたもの
になると瞬時に引き出せる様になる・・・・
という脳の働きにさせるまで行うのは
かなり訓練しないと難しいですが(;´∀`)
古いゲームを繰り返してやるのは、
脳の刺激が少ないですが新しいゲームを
するのは脳に色んな刺激を
与えられているかと思われます。
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2009年7月11日
NHK総合「追跡!AtoZ」『脳の秘密 未来はどう変わる?』
を参考に記事を作成しました。将棋=ゲームと脳の働きに
ついてまとめてみたものの、この理屈でいいのかなぁ・・?
と迷いを抱いています。この番組で
羽生さんが出演されており、詰め将棋をしながら
(問題表示は一秒だけ)脳の反応を見て
いたので「前頭前野」は反応せず
「大脳基底核尾状核」が反応していたという
実証に絡めてまとめました。
脳って本当に面白いですねぇ。
(水野晴郎さん調)
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