« 第159回「合算高額療養費」 | トップページ | 第161回「短下肢装具」 »

2009年9月18日 (金)

第160回「ゲームでリハビリ」

160

個室の利点は周囲に気を遣う事なく落ち着ける事です。

ゲームをしようと思えばリハビリの時間以外ならゲーム

ができます。ゲームも脳に刺激与えます。しかし、

その「ゲーム」のルールを把握し、惰性で行う様になると、

前頭前野が全く働かなくなります。

これは、将棋や囲碁でも同じ事で、将棋棋士の羽生善治

さんは、対局前、詰め将棋を頭の準備体操として習慣化

しています。

詰め将棋をしている時の脳波は思考を司る

前頭前野は全く活動してなく、

大脳基底核尾状核が活発に働いてます。

(将棋をする人が必ずというわけでなく

羽生さん(プロ棋士)の場合です)

大脳基底核尾状核とは、行動の習慣化を司る

部位で、パソコンのキーボードを

見ずに文字が打てる様になるのも、

大脳基底核尾状核が働き、行動を高速化

させています。

第067回「右脳の『直感』②」で追記していますが、

大脳基底核尾状核が働く事で瞬時に既存の読みを

省略化ができ、短い時間で幅広い手筋を読む事が

できる為、意外な手が生まれる可能性が高いです。

――――――――――――――――――――――――――

つまり、同じゲームをずっと行っていると前頭前野が

働かないのは当然で、大脳基底核尾状核が活発に

働いていると思われます。別のゲームをする事は、

新しい事なので、前頭前野が働きます。

そして大脳基底核尾状核に習慣化のストックがされて

いるほど、似た状況に出会った時、思考せずとも

瞬時に行える様になり、思考の省略化される事で、

省略分の時間獲得で、新しい思考を付加し易くなり、

直感が生み出され易い、脳(神経細胞)ネットワーク

が築かれます。

―――――――――――――――――――――――――

たかがゲームですが、脳トレや勉強系、

マナーなどのゲームを反復してずっと行うと・・・

大脳基底核尾状核が働く程、習慣付いたもの

なると瞬時に引き出せる様になる・・・・

という脳の働きにさせるまで行うのは

かなり訓練しないと難しいですが(;´∀`)

古いゲームを繰り返してやるのは、

脳の刺激が少ないですが新しいゲームを

するのは脳に色んな刺激を

与えられているかと思われます。

――――――――――――――――――――――――――――

2009年7月11日

NHK総合「追跡!AtoZ」『脳の秘密 未来はどう変わる?』

参考に記事を作成しました。将棋=ゲームと脳の働きに

ついてまとめてみたものの、この理屈でいいのかなぁ・・?

と迷いを抱いています。この番組で

羽生さんが出演されており、詰め将棋をしながら

(問題表示は一秒だけ)脳の反応を見て

いたので「前頭前野」は反応せず

「大脳基底核尾状核」が反応していたという

実証に絡めてまとめました。

脳って本当に面白いですねぇ。

(水野晴郎さん調)

【前回】→第159回「合算高額療養費」

【次回】→第161回「短下肢装具」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

|

« 第159回「合算高額療養費」 | トップページ | 第161回「短下肢装具」 »

羽生善治さん」カテゴリの記事

リハビリ病院にて②」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 第160回「ゲームでリハビリ」:

« 第159回「合算高額療養費」 | トップページ | 第161回「短下肢装具」 »