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2009年9月19日 (土)

第170回「成果主義①」①/2

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170_2

2008年4月に回復期リハビリ病棟を対象とした

「成果主義」が導入されました。弟は2008年3月に

リハビリ病院に転院しましたので成果主義による

転院先探しに苦労はしてませんが、

お世話になったリハビリ病院は「早期リハ加算

の診療報酬を追加する事で、より長いリハビリ

時間を得る為の目的なのか・・

脳卒中発症から一ヶ月までの患者を

受け入れ対象としていました。

しかし、成果主義の導入により、

重症患者を受け入れなければ診療報酬が

減ってしまうので、早期リハ加算は

得られなくなります。

今思い起こしても、弟が入院していた頃・・

嚥下ができない人や管が鼻に入ったまま

の方は見かけませんでしたので・・

今は、重症の患者さんも

いるんだろうなぁと思います。

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重症の患者さんを対象とした日常生活機能指標」という

評価の指標があります。FIMとは別なので、弟はこの指標で

評価される事はないです。(仮に評価されても0点です)

元々は看護士さんの業務を評価する為の指標(看護必要B)で

上限20点を修正して19点とし、重症の患者さんは10点以上の

身体機能の方が対象で、その患者さんがリハビリ病院を

退院するまでに3割以上を自立まで引き上げなければ、

診療報酬が得られません。

元々は、看護士さんの業務評価として作成された

指標なので、排泄が除外されています。

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弟も言ってましたが・・・トイレは、自分でできる様になりたい、

自立したと早く認められたかったという事なので、それは

患者さんなら誰もがそう感じている事だと思います。

しかし・・病院側としては報酬にならない排泄の項目は

後回しになってしまうという歪みが生まれてしまいます。

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