第293回「放射線治療③」③/6
放射線治療の副作用についてですが、
どこの部位でも起こりうる共通の副作用を
記していきます。
●皮膚の変化
発赤、色素沈着、乾燥、皮膚剥離
照射2~3週間以降に発症し、
個人差がありますが、かゆみや痛みを
伴うことがあります、
【対処法】
照射部位に衣服や下着による圧迫を避け、
刺激を与えないようにする。皮膚に症状が
現れ始めた場合、軟膏やクリームで処方。
※皮膚剥離になる方は滅多にいませんが
症状がひどい場合、放射線治療を
見合わせます。
●疲れやすい
【対処法】
疲れを感じたら、休息する事が一番です。
過度な運動を避け、体調に合わせた
生活を心がけます。
●食欲減退
【対処法】
バランス取れた食事をする事が大切です。
●貧血、白血球減少、血小板減少
骨の中心部には骨髄があり、骨盤や胸骨、脊椎
などに存在してます。そこに白血球、血小板、赤血球が
造られるので、照射によって血液細胞を造る機能が
低下し、白血球、血小板、赤血球が減退する事があります。
【対処法】
手洗い、うがいをこまめに行い、体を清潔に
しましょう。外出時は人ごみを避け、必要であれば
マスクの着用を考慮してください。
血小板が減少している時は、出血すると血が
止まり難くなるので、激しく動く事を避け、
傷をつくらないように注意します。
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