神経細胞②

2009年6月27日 (土)

第085回「右脳の活性化①」①/4

085

シナプスが大きいほど、情報伝達が優れています。

右脳と左脳の記憶の仕方に差があるのは

シナプスの情報処理能力に関係しています。

左脳右脳の記憶方法→第068回「右脳の『直感』③」

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シナプスの数は、3~4歳をピークに15歳まで減少していく中、

いかにシナプスの減少を抑え、神経細胞を残す事ができるかが

「天才」児への鍵となります。

シナプスが機能し、情報伝達している間は、

神経細胞がミクログリアによって除去される事はないのです。

(次回へ続く)

【前回】→第084回「メガネ⑦」

【次回】→第086回「右脳の活性化②」

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第086回「右脳の活性化②」②/4

086

(前回の続き)

15歳までにシナプスや神経細胞を多く残す方法は、

色んな学習をさせる(刺激)事でシナプスが働き、

神経回路が繋がります。

神経細胞はシナプスの働きによって、個々の神経細胞同士

が連結された状態となり、ミクログリアによって除去

される事無く大人になっても現存されます。

キンカチョウが父鳥の歌声を幼鳥時に聴いてなければ

「歌う」という機能を備えれないまま、神経細胞が定まり、

成鳥となっても、歌う事ができなくなるのです。

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脳卒中後に、これらの現象がみられ、「リハビリ」と

いう刺激によって、ミクログリアは損傷した神経細胞、

シナプスを修復したり、壊死した神経細胞やシナプスは

捕食し、快適に伝達出来る様に可塑性環境を整えるのです。

第036回「神経細胞②」で神経細胞が向きを変えて繋がって

いるのは、ミクログリアが環境を整えている為で、「早期リハビリ」

が大切なのは、神経細胞とシナプスの再構築する時期が

「半年」という見解があり、その為、国が定めたリハビリ

期間が「半年」と制限する理由かとは思いますが・・・

当然半年過ぎてもスローペースではありますが、

(ダイエットで例えると停滞期の様な状態)

神経回路はリハビリをする限り、繋がろうと脳は反応し続けます。

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第087回「右脳の活性化③」③/4

087

最近、テレビで、「0歳からの英才教育」を提唱する

久保田カヨ子さんが話題になっていますね。

(今回の漫画を描こうと思ったのは「特命リサーチ200X」

いうテレビ番組で何となく覚えていた事がキッカケです。)

赤ちゃんは生まれた時から天才で、両親がいかに

子供の能力を残す為に神経細胞を保持させていくか、

五感の刺激を0歳からし続け、学習機能を保管するのが

「0歳からの英才教育」の目的です。

多くの学習機能を保管していれば、本格的に勉強を

始めた時、効率よく吸収する事ができます。

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「英語」の言語中枢を備えたい場合、赤ちゃんの頃から

洋楽や洋画、ディズニー映画(字幕)などを毎日聴いたり

観たりするだけでもいいみたいなので、

実行してみてはいかがでしょうか^^

第055回「吃音症⑪」にて、欧米人の音の聴き分けと

日本人の音の聴き分けを書いてみました。

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「子供だからまだ無理」と接している事自体、

その子の能力を抑えつけ、失わせている原因なのです。

このマンガを製作するにあたり、タイミングよく

久保田カヨ子さんをテレビで拝見し、確信を得られ

安心させられました。ヘ(゚∀゚ヘ)

次は、天才「脳」を実際に構築していった方、

またまた羽生善治さんを取り上げて話を進めます。

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第088回「右脳の活性化④」④/4

088

アラキドン酸」は体内で生成する事ができない

物質で、動物性脂肪を摂取する事でしか、

体内で取り入れる事ができません。

その為、高齢者の方の認知症発症率は肉を摂取

する人しない人では、しない人の方が高い傾向です。

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βアミロイドが蓄積すると神経細胞が損傷する為、

ミクログリアがβアミロイドを食べ、除去しますが

・・・ミクログリアが過剰摂取をし、神経細胞も

食べていくで脳の神経細胞が減少していくという

事がアルツハイマー病の原因として有力な説

ではありますが・・・

近年はPTSD(心的外傷後ストレス障害)や喪失体験による

ホモシステイン酸の蓄積が危険因子となり、神経細胞を死滅

させていきアルツハイマー病の原因となるという説も

挙がってますが・・2010年1月20日インターネット上

の米国科学専門雑誌「PLoS ONE」にて

抗がん剤に使われる貝類のたんぱく質を

ホモシステイン酸と結合させてワクチンを開発し、

アルツハイマー病のマウスに投与した所、

症状が改善されたという記事が発表されました。

原因は色々な要因があると思われますが、

原因がハッキリするとワクチン開発が飛躍的に

向上するので、今後の発展に期待です。

088

アラキドン酸は、神経細胞(シナプス)を「新生」促進

させるという事もあり、赤ちゃんは母乳から摂り入れる事

ができます。母乳で育てると、赤ちゃんは動脈硬化になり

難くなり、将来、成人病予防になり、お母さんも母乳で

子供を育てた人だと、乳ガン、子宮ガンの発症率が

減るなど・・プラスにあらわれる事が多い様です。

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直観像」をしている時、何故羽生さんの脳波が

アルファ波なのかは分かりません・・将棋がそれだけ

好きだという事なんでしょうか・・???羽生さんは

中学三年生でプロ棋士になり、仕事をしながら学業

という生活をされていた様ですが(中学生で収入が

あるというのは凄い)早い内に自分の好きな事が

仕事にできるのは、とても幸せな事ですね。

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第089回「直観像記憶」

089

フラッシュ暗算ができる人は

直観像記憶」が備わっています。

これもまた・・テレビを観ていた時に、暗算日本一

(フラッシュ暗算を披露されていました)の方が、

頭の中で算盤をはじいている事を述べられていたのを

覚えているので、間違いなく備わっているかと思います。

左脳による筆算式暗算では、とてもじゃないですが

処理する事ができません。左脳のシナプスは小さく

情報処理が右脳より劣っている為です。

シナプスについて→第085回「右脳の活性化①」

(直観像の備わり方についても↑右脳の活性化①~④で説明してます。)

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前回の記事にも描きましたが、直観像を身に付けている

プロ棋士の方々についても、将棋に興味を抱きだしてから、

将棋番組を観たりしますが・・

解説をするプロ棋士の方々は、解説をしている対局を

見て、過去に同じ様な指し手の順番があれば、いつ頃の

対局でも同じ指し手があった事をパッと話されるので・・

もちろん何の資料も手にしていません。

脳の使い方が違うんだなと感心させられたりします・・

今回の記事はこの記事→第066回「右脳の『直感』①」

直観像について触れ、注解の為に作成しました。

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追記です。直観像記憶による記憶の衰えについて

「羽生善治 考える力」の書籍にて、中原誠十六世名人が

インタビューで仰られていた記述を抜粋させて頂きますが・・

――羽生さんも、いよいよ40代になろうとしています。

   年齢的な影響はどんなものがあるでしょうか?

「そうですね。こればかりは誰もが避けられない

 問題です。 羽生さんも年齢的にはそろそろ

 大変な時期に入ってくるころかもしれませんね。

 私の経験では、

  若いころはハッキリと鮮明に見えていた

 頭の中の映像が、  薄暗くなってきて、

 次第にぼんやりとしか見えなくなって

  きましたね。45歳から50歳ぐらいにそういう部分での

 衰えというのが感じられたような気がします。」

 衰えは仕方なく、それを補える何かがあれば

  というニュアンスの事を羽生さん自身も仰られていました。

一ファンとして、何歳になっても、大山康晴十五世名人

  の様に生涯現役で活躍される事を期待しつつ、

 素晴らしい棋譜を残されていく事を楽しみにしてます

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【前回】→第088回「右脳の活性化④」

【次回】→第090回「直観像のタイプ①」 

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第090回「直観像のタイプ①」①/3

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前回の記事(→第089回「直観像記憶」)に引き続き、

直観像記憶について漫画を作成してみました。

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視覚型直観像記憶の有名人は

「葛飾北斎」という諸説があります。

代表作として有名な「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」

の波頭表現は、今でこそ写真や映像で捉えられ

確認する事ができるものですが、普通の人の肉眼では

捉え留める事ができないものです。北斎に

直観像記憶が備わっていた事により、波頭を正確に

捉えた写実画を表現する事ができ、西洋美術に感化

され取り入れた事で、「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」

が完成し、後世に多大な影響を与える作品となりました。

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ルービックキューブができる人は直観像である事を

言い切れるわけではなく、ルービックキューブの攻略

サイトで見て頂ければ分かりますが、面の位置と動かし方を

記憶していれば、効率よく面を揃える事ができます。

目隠しでルービックキューブの面を揃える事ができる

方は、ほぼ確実に視覚型直観像を備えていると思われます。

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他には、○○○○年○月○日を言えば、何曜日か

分かる人は暗算で答える人が多いと思いますが、

直観像の場合「カレンダー」自体が頭に入っており、

それを引き出す事ができ、1988年(米)公開「レインマン」の

モデルになったキム・ピーク氏も「カレンダー」自体

を頭に入れています。

レインマンを観た事ある人はご存知かと思いますが、

ダスティン・ホフマン演じる自閉症のレイモンドには、

超越した力が備わっており、その能力に気が付いた

トム・クルーズ演じる弟チャーリーが

その能力を利用して金儲けしようと企みます・・とまあ、

レイモンドは「サヴァン症候群」と呼ばれる症状で、

モデルとなったキム・ピーク氏は超越した

記憶能力(直観像記憶)を発揮しています。

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「直観像」は前回、前々回の記事の記事で触れましたが

算盤だけを写真のように浮かべ、頭の中で珠をはじいたり

将棋盤だけを写真のように浮かべ、頭の中で

駒を動かしてみたり・・ルービックキューブだけを

写真のように浮かべ、頭の中で色を揃えてみたり・・

特定の物だけを頭の中(右脳)で浮かべ、

その鮮明像自らの意思で操作する事

ができる能力を指し、現実の算盤をみて

記憶できたり、現実の将棋をみて記憶できる

限定の「直観像記憶」も可能ですが・・

他の対象物まで写真、映像として記憶できるかは

直観像を身に付けている人それぞれかと

思われます。

【前回】→第089回「直観像記憶」

【次回】→第091回「直観像のタイプ②」 

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第091回「直観像のタイプ②」②/3

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お子さんがいる親御さんは、今のうちに色々触れさせて

世界を広げさせ選択肢を多く作るのもいいかと思います。

将来何かさせてあげたいという明確なビジョンがあるのなら、

徹底して一つの能力だけを伸ばし続ければ、イチローの

様な天才バッターを生み出す可能性もあります。

結局将来選べる仕事は一つなので、お子さんに色んな

経験をさせてみて、神経細胞の減少を抑えさせるだけでも、

大人になり、様々な道を彷徨っても仕事、学習に対応

できる機能があるんで世渡りしやすいかと思われます。

【前回】→第090回「直観像のタイプ①」

【次回】→第092回「直観像のタイプ③」

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第092回「直観像のタイプ③」③/3

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そろばん玉を浮かべた場合の脳波は「ベータ波」です。

「直観像」視覚型の特徴としては、鮮明映像を再生できるだけ

でなく、自らの意思で動かす事ができるのも特徴です。

赤ちゃんは生まれた時の視力は0.002ぐらいなので視覚よりも

先に聴覚の能力が伸びていく時期なので、2歳までに同じ話を

繰り返し根気よく、聞かせ続けると「直観像」聴覚型が

備わる様です。

【前回】→第091回「直観像のタイプ②」

【次回】→第093回「直観像とリハビリ」

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第093回「直観像とリハビリ」

093

サヴァン症候群の方は世界で100人ほどと言われています。

サヴァン症候群の直観像の記憶範囲にも個人差はあるとは

思われますが、後天的に直観像を得ている人と比べると、

右脳の使用領域が先天的に広範囲のサヴァン症候群の

方が広範囲の記憶力を発揮するかと思われます。

サヴァン症候群について先天性、後天性とあるという事ですが・・

サヴァン症候群は、先天性については、何らかの原因で

左脳が損傷し、右脳にあった神経細胞が補助した結果、

左脳の機能が衰える代わりに、右脳のネットワークは広がり、

特殊な能力が開花するというメカニズムです。

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後天性について、サヴァンとまではいいませんが、私の従姉が

大きな事故をし、頭を損傷してしまいましたが・・・その後、

伯父や父などが口を揃えて、事故の後、頭が良くなった、

成績が上がったと(事故前はあまり良くなかったらしいです)

その話を何度も聞いているので、後天性サヴァン症候群は

実際にあるんだろうなと思います。

大人になってから、驚異的な能力を身に付けた人

の例としてはルーディガー・ガム氏で、20か21歳の

頃、数字に関する本を読んでいた時に累乗の表を

見て、累乗に興味を持ち・・それから一日8時間以上、

数学を勉強し続けた結果、

驚異的な計算能力が身に付きました。

何桁でも即答して答える事ができ、

1930年から2030年までの間で11月23日が

木曜日だった年を全て答えなさい

という複雑な問題をわずか一分で答えを導き出し、

解答(=1933,1939,1944,1950,1961,1967,1972,2000,2028年)

していました。

当然、左脳でできる計算式でなく、直観像を身に

付いてなければ、【→第85回右脳の活性化①

高速で計算処理ができないので

(ルーディガー氏の場合、累乗の表を瞬時で

導き出せる上に複雑な計算法にも高速処理

できるかと思われます)大人になってからも、

毎日集中して行えば

(重要なのは『好き』でやっている事)

脳が対応していくという事です。

【前回】→第092回「直観像のタイプ③」

【次回】→第094回「マンガを読む」

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