病状・後遺症の説明①

2009年6月23日 (火)

第024回目「流動食」

024

マヒってこういう面でも

現れてくるんだなぁと思いました。

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第025回「吸引」

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煙草吸っている人の痰はひと目みたら分かるようです。

しかしまあ、吸引器がホント大きいです。

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第026回「『左』半身マヒ①」①/2

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3コマ目の出来事を目の当たりにし、

これが左(半側)空間無視なのかと

実感するのでした。<半側身体失認>とは、

マヒ側の半身を認識していない状態です。

つまり、機能している右半身が全身の感覚という脳が

誤認識した状態で、マヒをしている半身は自分の身体と

認識していないので、この頃は半身がマヒしていると

いう感覚はないです。

その上、半側空間無視と半側を認識していない

状態なので、3コマ目の様な事になりました。

弟からすると、何故か「手」だけが自分の

右二の腕に触れているのか?誰かの腕だけの

感触はあるけど、左側には誰もいない

・・と、とても不可思議な感覚だったかと思われます。

空間認知は左脳右脳共に存在していますが

空間認知の殆どが右脳に局在しているというのが

定説化しているので障害としては、右脳側を損傷

すると半側空間無視などが表われ易いです。

同名半盲について↓

第078回「メガネ①」第081回「メガネ④」

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第027回「『左』半身マヒ②」②/2

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「失語症」については、右利きで左脳損傷

時、右半身マヒの方に表れる症状です。

左半身マヒの人でも「交叉性失語」といい、

純粋な右利きでも失語症が見られる事があります。

交叉性失語の場合、回復しやすいのが特徴ですが

弟にそれが当てはまるのかは、よく分かりません。

失語症を発症するのは、脳に存在する

言語中枢が関係している為ですが、

言語中枢については→【第046回「吃音症②」】

にて詳しく説明しています。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

前回の記事にて、右脳は空間認知機能が

局在している為、右脳損傷時の特徴として、

半側空間無視が表われ、

左脳は言語認知機能が局在している為、

左脳損傷時の特徴として、失語症(失読症)などが表われます。

ちなみに言語中枢(左脳)が活性化している時、

空間認知機能(左脳)は言語中枢と常に繋がっている関係

なので、活性化し易く、言葉を発しようとすれば、空間認知

機能にも強い刺激を与えている為、右脳損傷時よりは

空間認知ができるという事かもしれません。

【前回】→第026回「『左』半身マヒ①」

【次回】→第028回「リハビリの先生」

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第029回「嚥下測定」

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脳梗塞を発症してから、栄養は流動食を

胃に直接摂取していたものの、ずーーっと

水分を摂取できず、歯や口の中がカラカラ

だったので、良かったなぁと思いながら、

この時の様子を見てました。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

脳卒中の患者さんの多くが高齢者の方なので、

誤嚥性肺炎を引き起こすと死亡するケースもあり

かなり慎重に水分摂取を診合わせられます。

日本人の死亡原因・三大疾病で挙げられる

「悪性新生物(ガン)・心疾患(心筋梗塞)・

脳血管疾患(脳卒中)」上位3つの次に

あたる第4位が「肺炎」なので軽く

みてはいけません。

STの先生にとっては一番神経を遣う時期かもしれませんね。

―――――――――――――――――――――――――――――

嚥下障害のリハビリについては、リハビリというよりは

予防ですが・・・アゴ下を意識して伸ばし、

首を回していく事で、

刺激を与えると良いみたいです。

追記です:弟は嚥下については順調に回復して

いった方なので、口のリハビリといえば、

のどのアイスマッサージぐらいでしたが、

(氷水で浸した綿棒で口内を刺激し、

嚥下を促すマッサージです)

こちらのHPが参考になるかと思います

【のどのアイスマッサージ】

嚥下障害が長期間ある方は「嚥下体操」を

やるみたいです。こちらのHPを参考に食事前

などに動かし難いのなら、ご家族の方が介助を

しながら行ってみる嚥下しやすくなります。

こちらをクリック→【嚥下体操】

【前回】→第028回「リハビリの先生」

【次回】→第030回「食事」

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第030回「食事」

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脳神経外科病棟にて、脳神経外科の患者さんが

集まる食堂(デイルーム)で年齢層を観察していましたが・・

20代は弟一人。30代は女性の方が一人。

共に減圧開頭術を受け、髪を剃っていました。

40代の方は見当たらず、50代の方は男女二人。

お二人は急性期治療で早期で血栓を開通

できたのか、両手を両足を動かし、食事を

食べていました。脳神経外科なんで

一番発症率の高い脳梗塞が多いとはいえ

脳内出血、くも膜下出血か分かりませんが・・

大きな障害を残さず、助かっている方も存在

しています。あとは60代以上の高齢者の

方々が9割です。50代の男女の方以外の人が、

片側にマヒが残っており、マヒの状態が強い方は、

看護士さんやヘルパーさんに食事介護を

受けられてました。70~80歳ぐらいの女性

の方が減圧開頭術の痕があり、その方以外は

高齢者の方で減圧開頭術を受ける事は殆ど

ないんだな~と弟の見守りをしつつ、

周囲の観察ばかりしてました。

――――――――――――――――――――――――――――――――

食事中の見守りについては、スプーンとお箸が

あれば自分で口に運ぶ事できたので、介助は

しませんでした。

(お箸やスプーンを使う事もリハビリになるので)

左側に置かれている食事を見落とした時や

左の口元のおかずやゴハン粒が付いていた時の指摘、

トロミ剤を混ぜたお茶を作ったりなどをしてました。

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第032回「触ってみる」

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【次回】→第033回「しびれ①」

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第033回「しびれ①」①/2

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しびれについて、正座を例に挙げ、

何故、足がしびれるかを描いてみました~。

【前回】→第032回「触ってみる」

【次回】→第034回「しびれ②」

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第034回「しびれ②」②/2

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「中枢性疼痛」は少しでも触れられると痛くて仕方なく・・・

リハビリの指導をするにも、身体に触れる事が難しい為、

リハビリに遅れが生じてしまいます・・

中枢性疼痛は、視床痛(視床梗塞、視床出血)

、脳卒中(脳梗塞、脳出血)、脳幹病変などが

原因で発症します。

例えば夏場で扇風機やクーラーの風が

身体に当たるだけでも痛いという方もいます。

脳卒中を発症し、末梢性疼痛の痛みを

知っている人は中枢性疼痛がどれだけ

辛いかは理解、共感しているかと思います。

(中枢性は末梢性の痛みの数倍以上あるかと思われます)

こちらのHP↓がかなり参考になるかと思います。

【脊髄損傷後の中枢性の神経因性疼痛】

奥様が中枢性疼痛に苦しみ、その痛み

苦しみを周囲への理解を

深めさせたい為に作成されたHPです。

脊髄損傷による中枢性疼痛の場合、全身に表われます。

上記で挙げた(脳疾患)原因による

中枢性疼痛の場合は半身です。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

疼痛の痛みを知らない人にとってこの痛みはどの様な事か

あまり理解されていない現状(発症頻度が低い事もあり)で、

その為、中枢性疼痛の患者さんに対する接し方、

介護、介助なども定まっておらず、現場(救急病院)の方

は手探りで行っている現状かと思われます。

(中枢性疼痛という言葉自体知らない方もいるかもしれません)

リハビリ病院の場合、感覚障害の判定が

あるので、分かっているかと思いますが・・

(先生、看護士、PT、OT、STの連携ができていれば・・)

今現在中枢性疼痛の決定的な治療法は確立してません。

中枢性疼痛に対する対応→【PDF形式】

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

あと考えられる治療法は再生医療でしょうか・・・?

(中枢性疼痛による再生医療確立はしてません。

これは私見ですので、参考程度に留めて下さい)

再生医療について→再生医療

【前回】→第033回「しびれ①」

【次回】→第035回「神経細胞①」

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2009年6月24日 (水)

第043回「性格の変化」

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弟がお喋りになった事はプラスかもと思ったりします。

お祖父ちゃんは、元々言い方がキツい方だった様ですが、

脳出血を発症した後、更にワガママとなり、感情を爆発

しやすくなった様です。孫なんで、そんなワガママな姿を

一切見てなく(見せてないだけ?)弟が脳梗塞に

ならなかったら、お祖父ちゃんのそんな面を知る事は

なかったんだろうなと思ったりします。

お祖父ちゃんも弟も「性格」が変わってしまったというよりは・・

身体が不自由になった事により、他の人に自分の事を伝えようと

第072回「意思疎通①」

多弁となり、理解してもらおうとしているのかとも思います。

前頭連合野の前頭眼窩野(ぜんとうがんかや)は

情動の抑制を司ると言われ、この部位を損傷し、

真面目だった人が無責任で衝動的な性格になった

という例(フィニアス・ゲージ)があります。

――――――――――――――――――――――――

言語を発するというのは、一般的には言語中枢が

ある左脳→第046回「吃音症②」で行いますが・・

男性は左脳で会話を行いますが、(個人差はあります)

女性は右脳も使いながら会話を行います。

女性は感情を交えながら、時には本筋とは関係ない会話へ

展開し(脳梁の違いで、本筋と別の話を同時進行できる。

本筋へも戻れる)第045回「吃音症①」

記憶なども、感情が反映された記憶が多い傾向です。

男性からみると、関係ない話をする女性の会話内容に

理解ができなかったり、何故、昔の記憶を引き出して

怒ってくるのか、わざわざ記念日というものを

覚えている所など理解できないかと思われます(笑)が、

(女性からすると男性が覚えてない事が理解できなかったり)

これもまた男女の脳の特徴(全て当てはまるとは限りません)

なので、お互いに特徴を理解し、程よい距離感で付き合えば

いいかと思われます。

【前回】→第042回「マッサージ」

【次回】→第044回「朝の習慣」

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