病状・後遺症の説明②

2009年6月24日 (水)

第044回「朝の習慣」

044

【前回】→第043回「性格の変化」

【次回】→第045回「吃音症①」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第045回「吃音症①」①/11

045

脳梗塞(脳卒中)の後遺症として、表面的には見え難い

障害が、「吃音(きつおん)」です。

一般的なイメージの「どもる」は連続型の吃音か

構音障害(口の麻痺による)によって言葉が上手く発せません。

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脳梁が太いと左脳右脳の連動性が高くなり、

多くの情報に対し、同時処理ができます。

一方・・男性の脳梁は、女性と比べると細いですが

部分的に脳を使用する事ができる為、一つの事に対し、

女性の脳以上に集中する事ができます。

女性は、家にいて食事を作り、時間を持て

余している間に洗濯物を取り込んだり、

掃除をしたりと、全く別の行動に切り替え

同時に行えるのが女性脳の特徴です。

一つ一つの仕事に対する完成度はやはり

男性脳の方が女性脳より優れていますが、

一つの事を始めると、その作業を保留して

別の作業へと切り替える事ができないのが

男性脳の特徴です。

仕事は男性。家庭は女性。

・・と向いている役割が自然とおさまります。

統計的に脳梁は女性は太く、

男性は細いという特徴ですが

もちろん男性で女性脳、女性で男性脳

って人は今の世の中では溢れているので

男性だからこうだ~女性だからこうだ~

と脳梁の太さは、人それぞれなので

必ず当てはまる事でもないです。

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ADHDなどの原因の一つとして脳梁の前方が

細いという報告があります。

「片付けられない女性」というフレーズを

耳にした事がある方も多いかもしれませんが

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

を発症すると、女性の脳梁は統計的に太いので、

並行して作業を行う事ができるはずが、

それまでやっていた事を忘れ、他の事を始めたり

する傾向があります。ADHDの方は、仕事に

まで支障がでてしまうので、周囲からの理解、

自分ができる事を把握し、工夫をしながら

生活環境を整えていく事を大切です。

ADHDについて描いてみました→第320回「AD/HD①」

【前回】→第044回「朝の習慣」

【次回】→第046回「吃音症②」

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第048回「吃音症④」④/11

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【前回】→第047回「吃音症③」

【次回】→第049回「吃音症⑤」

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2009年6月25日 (木)

第058回「マヒの種類」

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弛緩性マヒと痙性マヒについて描いてみました。

第033回「しびれ①」を引用すると、弛緩性から

痙性マヒになるのは、脳卒中により脳細胞(神経細胞)

が損傷した時、神経回路が混乱し、身体を動かすという

伝達(脳からの命令)できなくなる為、全く動かせなった状態が

弛緩性マヒ」です。その間に、急性期治療により、

脳細胞(神経細胞)の損傷が最小限に抑えられれば、

リハビリにより神経回路を開通させ、再び身体を

動かす事ができますが・・脳細胞(神経細胞)が壊死

してしまうと中枢神経(第036回「神経細胞②」)は

新生する事ができない(最近は新生できるという

見解になりつつあります)為、神経回路が損傷した

状態なので、身体を動かす事ができません。

リハビリによって、身体を動かそうと(中枢)神経

細胞は働きかけていますが、残った

神経細胞同士で新たな神経回線を

拓しながらなので、脳卒中発症前と比べる

身体のコントロールができてない状態です。

身体を動かそうとする脳からの信号は

何度も出されたとしても、神経回路が整って

いない為、身体になかなか伝わらず、亢進

(過剰な命令)状態だけが続いているのが

痙性マヒ」として現れています。

身体を動かし続ける=リハビリに

よって脳から発せられる信号を整える事も

目標の一つです。亢進状態もリハビリをした分、

緩和されていきます。

【前回】→第057回「下肢装具」

【次回】→第059回「初めての一歩」

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2009年6月26日 (金)

第072回「意思疎通①」①/2

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テイラー博士について取り上げた記事→第041回「再生医療とリハビリ」

【前回】→第071回「右脳の『芸術』②」

【次回】→第073回「意思疎通②」

テイラー博士が行ったリハビリや発症から

回復までの軌跡が書かれています。

噛み砕いた言葉で書かれていたので

読みやすかったです。↓

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第073回「意思疎通②」②/2

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【前回】→第072回「意思疎通①」

【次回】→第074回「ホーソン効果」

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第076回「原因不明」

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全ての親戚を調べたわけではないので、脳梗塞を

発症した人が身内にいたのかは不明ですが・・・

後に深部静脈血栓症で入院し、血栓自体は他の原因で

できているという事が判明しました。この話もまた

原因自体もおそらく・・という事も含め、維持期編で描きます。

更新しました→第233回「生命保険」の回

「その後」というので描いてます。

ラクナ梗塞が脳梗塞を発症する原因の半数を占め、

高血圧が原因です。高血圧は様々な疾患

(脳梗塞、心筋梗塞)なども引き起こします。

高血圧になると、血流の流れも不安定になり、

臓器にも大きな負担がかかります。

中心血圧を測定し、自分の身体を正確に

把握しておく事をお薦めします。

中心血圧について→第004回「急性期治療」

【前回】→第075回「薬」

【次回】→第077回「光イタい」

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第077回「光イタい」

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セロトニンは、ノルアドレナリンもコントロールしてくれる

ホルモン物質で、ノルアドレナリンによって、不安、

ストレスが蓄積する所を、セロトニンが感情を抑え、

精神を安定させる働きがある為、

うつ病の方は太陽を浴び、セロトニンを吸収する事

で進行を抑えさせたりします。あとはリズム運動(ガム

を15分ぐらい噛むだけでもOK)などもセロトニンを

増やします。

ノルアドレナリンについて→第064回「イメージ⑤」

【前回】→第076回「原因不明」

【次回】→第078回「メガネ①」

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第078回「メガネ①」①/7

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とうとう「めがね」の回がやってきました。

マンガ作成にあたり・・素人なので、全く分からない

状態から調べて作成してきた事なので、専門家の

方が見たら間違いを指摘されるんじゃないかな?

と思いつつ、公開してみました。

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斜視=テリー伊藤さんを思い浮かべる方が

多いかもしれませんね。テリー伊藤さんは

手術で斜視を正視にし、術後の経過も順調の様です。

プリズム適応療法が、同名半盲の治療に行われているかの

様な記述(論文などで)を見かけたものの、実施しているかは

分かりません。左(半側)空間無視より同名半盲の方が視野が

欠けていると感じるのは辛いでしょうからね・・・。

【前回】→第077回「光イタい」

【次回】→第079回「メガネ②」

<カテゴリ>→リハビリリハビリ①

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第081回「メガネ④」④/7

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左半身マヒの場合、

右脳の頭頂葉「空間機能」後頭葉を損傷した事で

「左(半側)空間無視」「同名半盲」同時発症する事があり

右半身マヒの場合、

左脳の後頭葉を損傷した事で同名半盲」を発症します。

空間認知は右脳だけの機能なので、

右半身マヒの方が半側空間無視を

発症する事はないです。

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一過性黒内症」を引用したのは、

半側空間無視の説明をするにあたり、

同時発症をする同名半盲の視野(視界)に

違い(どちらも視野が欠けている映像)がなく、

(欠けている事を認識しているか(同名半盲)、

してないか(半側(左)空間無視)の違いです)

その為、絵で分かりやすく説明する為に

引用しただけなので、脳卒中後の慢性期に、

左空間無視と一過性黒内症を同時発症と

いう状態になる事はないかと思われます。

本来「一過性黒内症」とは脳梗塞の前兆で

一過性脳虚血発作(TIA)に含まれる

症状です。このマンガの絵では端っこだけ

黒いカーテンが覆われた様な描き方を

しましたが、片目だけで見れば全体に

真っ黒とか視野(視界)が狭くなった?と

感じたら、眼科への受診をお薦めします。

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一過性脳虚血発作(TIA)について→第04回「急性期治療」

空間機能以外の右脳左脳の機能について

第022回「マヒとは」

頭頂葉、後頭葉について→第023回「脳とリハビリ」

【前回】→第080回「メガネ③」

【次回】→第082回「メガネ⑤」

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