医療制度説明

2009年6月28日 (日)

第102回「リハビリ期間①」①/4

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マンガにする事もなかったんじゃないかな・・

という文字だらけの4コマ漫画(;´Д`)

脳血管疾患、心大血管疾患、呼吸器疾患、運動器疾患

これらのリハビリ期間制限をするとは・・これを決定した

人たちは、周囲に脳卒中で片マヒになった人が

いないのか少ないのか、よくもまあ改定したものです。

改定するなら、受け皿をしっかり作ってないと退院後、

路頭に迷う人で溢れてしまいます。

【前回】→第101回「転院への面接③」

【次回】→第103回「リハビリ期間②」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第103回「リハビリ期間②」②/4

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次の記事にも書いてますが、2007年の改定に導入された

「逓減制」は翌年2008年に廃止されました。診療報酬が

下がってしまっては医療機関も経営できません。

今後、この様な事態にならない様に現場の人達の

意見を取り入れて、緻密なシミュレーションし、

改定して欲しいものです。

【前回】→第102回「リハビリ期間①」

【次回】→第104回「リハビリ期間③」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第104回「リハビリ期間③」③/4

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脳卒中により、アルツハイマーや認知症を

発症する事があります。

アルツハイマーの発症の原因の一つは

こちらで記しています→第088回「右脳の活性化④」の補足

第086回「右脳の活性化②」

第096回「今後の予定」で先生が、救急病院での入院が

二ヶ月(60日)と仰っていたのは、リハビリ病院で受けれる

期間が最長120日だからです。

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入院していた救急病院ではデイルームに集まり、

皆で食事を摂っていた形式でしたが、(食事介助を

広範囲で看やすいという事もあったのかもしれませんが)

全ての患者さんが集まってきたわけではなく、

病状が安定してきた人のみ集まっていたので、

あとの方々は、各自ベッドで食べていました。

半数以上の方々がベッドで食べていた印象です。

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2ヶ月で転院というのは・・脳卒中患者の多くが、

高齢者の方なので無理があるかと思います。

身体のコンディションを万全にさせた方が、

リハビリも効率よく出来ますからね。

脳(シナプス)の可塑性が急激的に構築される

時期が半年(→第086回「右脳の活性化②」)

とはいえ、その後、可塑性現象が無くなるわけ

ではないんですが、国は医療費カットの為か、

2008年でもリハビリ期間の「制限」だけは

改定しようとしない現状です。

将来、脳卒中で倒れ、マヒが残ってしまった人々は、

今現在より、リハビリに関して受けられないって事に

なり得るかもしれません・・・

【前回】→第103回「リハビリ期間②」

【次回】→第105回「リハビリ期間④」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第105回「リハビリ期間④」④/4

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介護保険施設設備率が都道府県で100%超えている

のは青森と鹿児島だけです。2009年6月8日のネットニュース

から引用させて頂きました。→【詳細】(リンク切れの場合もあります)

施設整備が進まない要因は、介護報酬の引き下げが影響しており、

行政からの補助金が出ない為です。将来、病院でのリハビリを縮小して、

介護保険施設でのリハビリという計画についてですが、こちらのHPに

詳細が書かれている上、図もあり、とても分かりやすいと思います。

【地域リハビリの後退、介護保険リハビリ制限導入に反対】

覗かれた方でお気付きになられたかもしれませんが、

リハビリ利用回数について、この漫画を製作時は、「8回」という

制限でしたが、後に個別でリハビリ算出が可能になりました。

少しずつ歪みが改善されていくのはよい事ですね。

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話を戻しまして、病院のリハビリを縮小し、

          施設でのリハビリを拡大という計画は

介護保険をもっていない人は放置?という印象です。

弟の場合、「病院」で受けれるリハビリだったからこそ

保険会社からの保険金がおり、入院費はもちろん働けない

間のお金も入ってきてたのに・・・(個人的な理由ですが)

介護保険が使えず、医療保険しか使えない人は

病院を退院すればリハビリ代は自費ですからね・・・

早く働きたくて、社会復帰をする為にリハビリしたくても

収入が少ない中で出費するのは辛いものです。

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介護保険施設へのリハビリ移動計画は難航しています。

というより、この計画がそのまま頓挫してくれる事を願ってますヽ(;´Д`)ノ

↓ネットニュース記事を一部転載させて頂きました。

2009年度の介護報酬改定による

利用者への影響については、居宅介護支援事業所の場合

「利用者の自己負担額が増えた」(52.0%)、

「サービスの時間や回数を減らした(38.2%)」と、

利用者への影響が少なくないと回答している一方、

3割近くが「影響は特にない」という回答。

医療費を削減する事はこの様な方法ではなく、

薬や医療機器の価格設定自体を下げれば、

何兆円もの医療費削減されます。

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最近はジェネリック医薬品(製薬会社の特許がきれた

同じ成分の薬を安価で販売。黒柳徹子さんがCMで

「ジェネリック」と言っているのを存じている人も

増えてきたかと思います。)が浸透してきただけでも

薬による医療費削減が少しずつみられるものの・・

【ジェネリック医薬品について】

 ↑同じサイトからですが↓

「ジェネリック医薬品お願いカード」(画像ファイル)

この↑カードを印刷して、病院の診察受付時などで提示する

ジェネリック医薬品を選択し易くなるかと思います。

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基盤となる部分から改善していかないと、

国民の負担額だけが増えていくばかりです。

【前回】→第104回「リハビリ期間③」

【次回】→第106回「追い込み」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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2009年9月18日 (金)

第168回「患者受け入れ条件①」①/2

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改正される度に、歪みが生じる診療報酬。

病院は病院で経営維持のバランスを考えた結果

患者さんを選択するという現状になりつつあります・・・

2006年の診療報酬改正でリハビリ日数が制限されました・・・

第102回「リハビリ期間①」

リハビリ日数制限に反対する署名が44万人分集まりましたが・・・

2007年の診療報酬改定では

リハビリ日数制限は撤廃せず・・

逓減制度が導入された事で、低い診療報酬を

強いられた病院は経営維持の為、患者さんの

早期転院などが相次ぎました・・・

2008年の診療報酬改定で逓減制度は

廃止されましたが・・

第103回「リハビリ期間②」

2008年10月に脳卒中後遺症、認知症患者を

障害者病棟の対象から除外された事で、

病院から受け入れ拒否をされる患者さんが増加・・

第104回「リハビリ期間③」

2009年介護保険改訂により

リハビリテーション報酬が引き上げられ

ましたが、利用回数が制限されました。

(後に改訂)

第105回「リハビリ期間④」

将来、医療保険によるリハビリを縮小しよう

としている目論みがある為か・・・

【地域リハビリの後退、介護保険リハビリ制限導入に反対】

『成果主義』はその布石の様なカンジがしてなりません。

【前回】→第167回「FIM」

【次回】→第169回「患者受け入れ条件②」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第169回「患者受け入れ条件②」②/2

169

この漫画は・・・

2009年7月10日放送NHK大阪製作「かんさい熱視線」より

「リハビリが受けられない~成果主義の波紋~」を

参考に製作しました。第109回「リハビリ病院」でも

書きましたが、弟は2008年4月「成果主義」の導入前月

の3月にリハビリ病院へ転院したので、この制度に

よる歪みは感じられませんでしたが・・・その制度に

影響する患者さんは脳卒中の症状が重症な方です。

2ヶ月(60日)で意識障害や嚥下障害が改善できない

方も多く存在している為、リハビリ病院への転院先が

なかなか決まらないという歪みが生じます。

胃ろう手術は鼻の管がリハビリの邪魔になる為、

転院の申し出を断れる事を回避する為、手術を

受けて転院する方もいます。

嚥下ができる様になれば、取り外す手術を

受ける事ができます。

【前回】→第168回「患者受け入れ条件①」

【次回】→第170回「成果主義①」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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2009年9月19日 (土)

第170回「成果主義①」①/2

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170_2

2008年4月に回復期リハビリ病棟を対象とした

「成果主義」が導入されました。弟は2008年3月に

リハビリ病院に転院しましたので成果主義による

転院先探しに苦労はしてませんが、

お世話になったリハビリ病院は「早期リハ加算

の診療報酬を追加する事で、より長いリハビリ

時間を得る為の目的なのか・・

脳卒中発症から一ヶ月までの患者を

受け入れ対象としていました。

しかし、成果主義の導入により、

重症患者を受け入れなければ診療報酬が

減ってしまうので、早期リハ加算は

得られなくなります。

今思い起こしても、弟が入院していた頃・・

嚥下ができない人や管が鼻に入ったまま

の方は見かけませんでしたので・・

今は、重症の患者さんも

いるんだろうなぁと思います。

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重症の患者さんを対象とした日常生活機能指標」という

評価の指標があります。FIMとは別なので、弟はこの指標で

評価される事はないです。(仮に評価されても0点です)

元々は看護士さんの業務を評価する為の指標(看護必要B)で

上限20点を修正して19点とし、重症の患者さんは10点以上の

身体機能の方が対象で、その患者さんがリハビリ病院を

退院するまでに3割以上を自立まで引き上げなければ、

診療報酬が得られません。

元々は、看護士さんの業務評価として作成された

指標なので、排泄が除外されています。

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弟も言ってましたが・・・トイレは、自分でできる様になりたい、

自立したと早く認められたかったという事なので、それは

患者さんなら誰もがそう感じている事だと思います。

しかし・・病院側としては報酬にならない排泄の項目は

後回しになってしまうという歪みが生まれてしまいます。

【前回】→第169回「患者受け入れ条件②」

【次回】→第171回「成果主義②」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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第171回「成果主義②」②/2

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患者さんを選ぶ病院が悪いのではなく、

国が定めた診療報酬に問題点が多い為、

経営維持をする為に、調整せざる負えないのです。

病院という拠点が失われる方が恐ろしいです。

【前回】→第170回「成果主義①」

【次回】→第172回「ケーススタディ」

ランキング→【リハビリ】

        【脳、神経、脊髄】

        【医療情報】

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