脳のしくみ⑤

2011年5月28日 (土)

第326回「AD/HD?①」①/5

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前回も書いた通り、AD/HDは従来、年齢と共に

衝動性、多動性はおさまるものですが、

(昔はAD/HDは子供だけの病気と思われました。)

大人になってもそのまま残っている場合もあります。

初めて見た時は、ビックリしました。本人は

常に動いてないと落ち着かないと言います。

あまりに特徴的なので、ADHDかな?と

思いながら観察する事にしました。

ADHDはリンタン(メチルフェニデート)を服用する

事によって症状が軽減される場合もあります。

しかしながら、12歳までに終了するのが一般的で

なるべくなる服用するべきではないと言われています。

リンタンはドーパミンの働きを抑えるという事もあり、

ドーパミン作動性の神経の障害もADHDの原因の

一つではないかと考えられています。

【前回】→第325回「AD/HD⑥」

【次回】→第327回「AD/HD?②」

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第327回「AD/HD?②」②/5

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Aさんが辞めてしまい、後にBさんがその班で

作業をする事になり、AさんとBさんの違いは

なんだろう?って思いながら、話を聞いてみる事に。

ADHDの多動性、衝動性、注意欠陥は

障害というよりは、生まれもって備わった特性と

いうものです。なので、治るという概念ではなく、

その特性とどの様に上手く付き合っていくかを

考えていく事が大切です。

【前回】→第326回「AD/HD?①」

【次回】→第328回「AD/HD?③」

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第328回「AD/HD?③」③/5

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Aさんは診察は受けてないものの、「ADHD」と自分で

認めていたので、タイトルはADHDと記しました。

今回は私の主観で話を進めている事もあり、「?」を

つけ、話を進めています。

Aさんは、周囲の人と合わせようと頑張ります。

よく気が利く子で、仕事のフォローもバッチリでした。

Bさんは、あまりにもマイペースで、人と合わせない

為、仕事に支障がでてたみたいです。

全く違うタイプの二人なので、

一見ADHD?って感じです。

これは当てはまるけど、これは自分に

当てはまらないから、ADHDじゃないと思えますが…

第325回「AD/HD⑥」で書きましたが、

他の発達障害と合併しているケースが多く・・・

「変わった子と呼ばれた苦悩の32年間」で

取り上げられてた女性は、ADHDの他に

LD(学習障害)と広汎性発達障害

(高機能自閉症<非定型自閉症>、

 アスペルガー症候群)

などが合併していたと

推察されます。

自閉症者の特徴としては

●感情の表現や理解が苦手

●特定のものに強くこだわる

●感覚器の働きが独特

 (聴覚、触覚、嗅覚が敏感)

【前回】→第327回「AD/HD?②」 

【次回】→第329回「AD/HD?④」

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第329回「AD/HD?④」④/5

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Bさんは細かい指示をすれば、動いてくれます。

そういう事からBさんはADHD+アスペルガー症候群

が合併しているんだろうなぁと感じました。(あくまで憶測)

Aさんは仕事のフォローをしますが、

Bさんは状況をみて、臨機応変に対応できません。

これはアスペルガー症候群の

「相手の気持ちを読めない」という特徴

が起因になっていると思われます。

第327回「AD/HD?②」でBさんは前の職場

での人間関係について話してましたが、

聞きながら、周囲の人たちは良かれと思い、

フォローをしているのが、Bさんは仕事を

取られたと感じるらしく、何で仲良くならないと

ならないのか?とか、人との和を築く事が

苦痛で理解できない様な事を言ってました。

程よい距離感ならいいけど、馴れ合うのは嫌

とハッキリ言ってました。ハッキリ言えるのは

環境や状況でプラスになったり、マイナスに

なったり…その特性に見合った職業を探すのは

難しそうですが(パッと浮かぶのは占い師ぐらい(;・∀・))

自分がどういう症状なのかを自覚する事で、

対策を考える事ができるので、できなかった事が

できる様に改善していけます。

【前回】→第328回「AD/HD?③」

【次回】→第330回「AD/HD?⑤」

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第330回「AD/HD?⑤」⑤/5

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ADHDを発症し、生活や社会と共存する為には

どの様にすればいいかのマニュアルは確立されて

いません。自分の症状を把握し、周囲の理解と協力に

より、できる事、できない事を自認し、その人に合わせた

対策を練っていくのが一番です。

障害という言葉より特性という言葉が用いられるのは、

その特性がプラスに働き、人並み以上の能力が

発揮されるケースもある為だと思います。

Aさんは、好きな菜園を集中的に何時間でもできるし、

Bさんは、臆する事なく人と接し、飲み物を売り込む事が

できるので、売り上げが圧倒的だったり・・・と

世界仰天のADHDの回では、弟に散々、

「絶対お姉も今もADHDやって」と言われ、

第320回「AD/HD①」から記述した通り、

小中学生時代のADHDと自認してます

美術系の専門学校に行くようになって

からは好きな事なので課題の忘れ物は

した事がなく、手を使う事が多い為か、

右を遣う機会が増え、それが関係あるかは、

分かりませんが部屋が少し片付けられる

様になってきて…と大人になった頃には

注意力は人並み(小中学生よりマシ)になったと思います。

<追記2014・7・21>

片付けられない私でしたが「収納」が好きになり

何が何処にあるかラベルを貼って何処に何が

あるか分かるから探し回らなくて済み、物がない

なと思ってもすぐに見つけられる。片付け上手な

方から見たら、当たり前なんですが(;・∀・)

上手く物を収納できた時が快感で、今では部屋が

綺麗になっていくのが楽しくて仕方なく、ADHDにより

生み出されたゴミ屋敷(笑)がADHDの特性の

集中力を生かして自室がくつろぎの部屋になって

いってます。(闘病中なのにw)

【前回】→第329回「AD/HD?④」

【次回】→第331回「年金受給①」

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